どのくらいの家賃にする?

新居探しのあれこれ

安すぎる家賃

猫ノは一時期、家賃は無駄な経費で、安ければ安いほどいいと考えていたことがありました。

どんなに広い部屋でも、結局人間が落ち着くのはたたみ1畳分のスペース、というどこで聞いたかも覚えていない言葉がずっと頭の中にあったのと、部屋の広さを重視して痛い目にあった経験もあり、荷物を置くためのスペースに毎月高いお金を支払うことを無駄だと思っていたのです。

そして数年前、当時ミニマリストに憧れて持ち物をだいぶ処分した際、荷物も出費もミニマムにしたいと考え、都内の2万7千円(別途管理費5千円)の木造アパートに引っ越しをしました。

そこは洗濯機置き場が室内ではなくベランダにありましたが、洗濯機を外に置きたくないという猫ノの謎のこだわりから洗濯機は持たず、週末になると近くのコインランドリーで洗濯から乾燥まで数時間かけて衣類を洗っていました。
おかげで週末もだらだらと寝ることはなく、朝から健康的に過ごすことができました。(早く行かないと混む)

また、そのアパートは傾斜45度の坂の上(そんな坂はないそうです)という好立地にあり、距離的には駅徒歩10分ほどなのですが、家に帰るだけで息切れするほどのいい運動ができました。

そして隣の部屋を隔てる壁は非常に薄く、夜中や明け方になると隣人がどんっどんっと壁を叩いて元気なことを教えてくれていましたし、床板が部分的に朽ちていて踏むとふにゅふにゅするので、家の中でふにゅふにゅを避けて歩くアスレチック的気分が味わえる、という素晴らしい物件でした。

おかげで順調に心がすさんでいき、まともな物件に住みたい、という気持ちにさせてくれました。

3年住んだのち引っ越しを決め、今は鉄筋コンクリート造のマンションに住んでいます。

そして今、思うのです。
家賃は、ただの無駄な経費ではないと。(そりゃそうだ)

2万7千円の物件に住む前から、猫ノはわりと家賃を抑えた生活をしてきました。
そのため、隣の声が聞こえるのは当たり前、なにかトラブルがあるのは当たり前、という妙にトラブル慣れをしていたところがあったのですが、今の物件に引っ越して気が付きました。

一切聞こえない隣人の声(元気ですか?)
引っ越して半年、一度も見ないゴキ〇リ(元気ですか?)
あたたかい室内(木造アパートは冬に電気代が2万円弱なこともありました)
頑丈な玄関ドア(ただただ安心をありがとう)

他にもありますが、これらはお金を払って得られるなら払って損はない、むしろ得るべきものだと思います。(そりゃそうだ再)

家賃を抑えに抑えていた頃は、毎日これほど安心して暮らせていませんでした。
そして住まいのせいで安心できていない、ということに猫ノは気が付いていませんでした。
その点、以前の物件に感謝です。ありがとう、壁の薄いアパートさん。

そうです、当たり前に安心して暮らしたいなら、家賃は抑えすぎないほうがいいです。
それはただのスペースに支払っているお金ではありません。

もちろん、すべてを受け入れたうえで格安物件に住みたい!という方はそれでいいと思います。
何を重視するかは、人それぞれ、自由です。
猫ノは自分の快適のためには何を重視すればいいかということと、自分がミニマリストには向いていないということに気が付きました。

さて、では最低限の安心を得られる物件には、どのくらいの家賃を支払ったらいいでしょうか。

家賃の目安は、今度まとめようと思います。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

猫ノ部長
猫ノ部長

家賃はただのスペースに支払うものではないのです、
安すぎる家賃では得られない生活があります

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